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【裏染天馬シリーズ】読む順番とあらすじ|『地雷グリコ』作者の一風変わった館シリーズを紹介

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2025年版の「このミステリーがすごい!」にランクインした『地雷グリコ』。

作者の青崎有吾氏のデビュー作から続く、一風変わった「館シリーズ」をご存知でしょうか?

アニメオタクでダメ人間と称される高校生・裏染天馬(うらぞめ・てんま)が探偵役の人気シリーズです。

「館が舞台のミステリー」というと、「有名な建築家が作った謎めいた洋館で……」というイメージがありますよね。

しかし、このシリーズの舞台になる「館」はちょっと違います。

「体育館」「水族館」「図書館」など、誰もが訪れたことのある場所が事件の舞台。

当然と言えば当然ですが、カラクリ仕掛けも隠し部屋もなし!

読者が情報をフェアに得られ、犯人を推理できる構成になっています。

毎回、解決編の前に「読者への挑戦」が挟まれます。

奇抜なトリックではなく、着実に理論を積み上げて犯人を推理するストーリーは、『地雷グリコ』の「ルールに忠実に。そして確実に裏をかく」というスタンスが好きだという人にハマるはず。

こんな人におすすめ

  • 青崎有吾の作品が気になる
  • 新本格ミステリーが読みたい
  • 高校生探偵のミステリーが好き

当てはまる人はぜひチェックしてみて下さい。

読み放題サービスでチェックもおすすめ

『裏染天馬シリーズ』は、刊行済みの長編3つと短編集1つがAudible(オーディブル)の聴き放題対象となっています。

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Audibleの朗読だと、キャラクターのテンポのいい掛け合いが楽しいので、紙や電子書籍で読んだことがある人も楽しめるのではないでしょうか。

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第1巻の『体育館の殺人』は、KindleUnlimitedの読み放題対象にもなっています。

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裏染天馬シリーズの登場人物

シリーズの登場人物を簡単に紹介します。

登場人物

袴田 柚乃(はかまだ・ゆの):風ヶ丘高校1年生。文学少女風の見た目に反して卓球部。刑事の兄がいる。

裏染 天馬(うらぞめ・てんま):風ヶ丘高校2年生。高校の敷地内に勝手に住んでいる。頭脳明晰だがダメ人間。

向坂 香織(さきさか・かおり):風ヶ丘高校2年生。新聞部部長。天馬の幼馴染。カメラとメガネがトレードマーク。

仙堂警部(せんどう):神奈川県警捜査一課警部。

袴田 勇作(はかまだ・ゆうさく):仙堂の部下で柚乃の兄。メモ魔。

キャラクターたちの軽妙なやりとりが、高校生らしさも相まって微笑ましいです。

散りばめられたアニメネタ、わかる人は懐かしかったりするかも。

裏染天馬シリーズ 読む順番とあらすじを紹介

裏染天馬シリーズを読む順番とあらすじを紹介していきます。

事件は1巻ごとに解決しますが、刊行順に読んだ方が、キャラクターの関係の変化が楽しめます。

『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』は、殺人事件のない「日常の謎」を取り扱った短編集で、体育館、水族館、図書館の事件の合間に起きた出来事が描かれています。

事件の大きなネタバレはないですが、この順番で読んだ方が楽しめます。

体育館の殺人

あらすじ

風ヶ丘高校の旧体育館で、雨の日の放課後、放送部部長が刺殺される事件が発生。
第一発見者となった袴田柚乃は、駆け付けた刑事の仙堂と、部下であり兄の勇作の会話から、
密室状態の体育館に唯一いた女子卓球部部長・佐川が容疑者にされたことを知る。
佐川の無実を信じる柚乃は、学内一の天才と称される裏染天馬に真相解明を依頼することに。
出会った彼は、無断で学校内に住み着く、アニメオタクのダメ人間だった。

高校が舞台なのでライトミステリーを想像していましたが、本格ミステリーでびっくり。

「体育館」という、誰もが一度は目にしたことのある舞台が、どのようにして密室殺人事件の舞台になったのか?

特殊な仕掛けもトリックもなし。

ロジカルに導き出される推理をお楽しみください。

水族館の殺人

あらすじ

向坂香織率いる風ヶ丘高校新聞部のメンバーが、横浜丸美水族館に取材に訪れる。
そこで、飼育員がサメの水槽に落下し、サメに襲われるという衝撃的な事件が発生する。
警察の捜査によって容疑者は11人に絞られるが、全員に強固なアリバイが。
仙堂は事件解決のため、体育館の事件で出会った裏染天馬を呼び出すため、部下の勇作の妹、柚乃に連絡を取り付ける。

アリバイトリックを破ることが本題ではなく、容疑者全員のアリバイのなくなった状況から絞り込んでいく、というのが面白い。

本題ではないと言いつつ、アリバイトリックの検証シーンも楽しく読めます。

ヒロインの水着、夏のプール、あがる水飛沫。

青春要素満載でアリバイトリック検証する状況ってあるんだな…と感心してしまいました。

風ヶ丘五十円玉祭りの謎 

あらすじ

「裏染天馬」シリーズの第3作で、初の短編集。学園生活を舞台にした5つの短編を収録。

  • 「もう一色選べる丼」: 学食の返却口近くに食べ残しの丼が放置されていた謎に、裏染天馬が挑む。
  • 「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」: 夏祭りの屋台のお釣りがすべて五十円玉だった理由を、天馬が解き明かす。
  • 「針宮理恵子のサードインパクト」: 吹奏楽部の男子が練習場から閉め出される事件に針宮理恵子が遭遇。
  • 「天使たちの残暑見舞い」: かつての演劇部部長のノートに残された教室から忽然と消えた女生徒たちの謎。
  • 「その花瓶にご注意を」: 廊下で割れた花瓶の謎に、天馬の妹・鏡華が挑む。

日常の謎がテーマの短編集。

本編の幕間や、サブキャラクターの視点から物語が紡がれます。

個人的に天馬の妹、鏡華が謎解きをする「その花瓶にご注意を」が好きでした。

殺人事件はありませんが、本格ミステリーの手法は健在。

図書館の殺人

あらすじ

風ヶ丘高校では期末テストを目前に控え、袴田柚乃も友人とテスト勉強に励んでいた。
そんな中、風ヶ丘図書館で男子大学生の遺体が発見される。被害者は閉館後の図書館内で、山田風太郎の『人間臨終図巻』で撲殺されており、傍らには血で記号の書かれた本と謎のメッセージが残されていた。
不可解なメッセージを解読するため、仙堂と部下の勇作は、裏染天馬に捜査協力を依頼。
彼は独自の推理で、ある本と1人の少女の存在にたどり着く。

殺人事件といえばダイイングメッセージ。

探偵役の天馬は、ダイイングメッセージに意味はないと一瞬しますが、
「なぜそのメッセージが残されたのか?」という謎が、論理的に解明されていきます。

いろんな要素が詰め込まれた事件ですが、前作までと同じで、全てロジカルに解き明かされます。

天馬の過去に向き合うことを決めた柚乃の決意も見どころ!

裏染天馬シリーズの次回作は?

裏染天馬シリーズの次回作として、『映画館の殺人』が刊行される予定のようです。

今度は映画館で事件が起こるようですね。

詳しい発売日はまだ発表されていませんが、次回作にも期待!

まとめ

裏染天馬シリーズは、青崎有吾氏が手掛ける本格ミステリーの傑作。
天才高校生・裏染天馬が繰り広げる論理的な推理が大きな魅力のシリーズ。

密室殺人やアリバイ崩しといった王道ミステリーの要素を現代的にアレンジし、
緻密な構成の謎とキャラクターの個性豊かなやりとりが楽しめます。

シリーズ全体を通して、一貫した推理の完成度と、謎を丁寧に描くストーリー展開は、ミステリーファンだけでなくミステリー初心者にもおすすめ。

初めての方はぜひ「体育館の殺人」から読み始めてみてください。

裏染天馬の独特な魅力と、その鮮やかな推理に引き込まれること間違いなしです!

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  • この記事を書いた人

ほんの

「ほんのりぼん」の運営|1歳児育児中|読書サブスク活用で1年間に300冊読む|オーディブルのおすすめ本を中心に紹介|

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