貴志祐介さんの『天使の囀り(てんしのさえずり)』。
ずっと気になっていたこちらの作品を読んだので、感想をまとめていきます。
私はホラーが苦手なのですが、ダメだったら途中でやめよう、と思って読み始めたのに、面白すぎて一気に読了してしまいました。
ミステリー要素が強かったのでホラーが苦手でも読み切れました。
『天使の囀り』はAudible(オーディブル)の聴き放題対象になっています。
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「聴く読書は苦手だな」という人は、「KindleUnlimited」でも読むことができます。
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Kindle Unlimited 完全ガイド|登録から評判まで徹底解説
2025/1/26 登録方法
自分の好みに合う方で読んでみて下さい。
本の概要
タイトル:天使の囀り
作者:貴志祐介
Audible:聴き放題対象
KindleUnlimited:読み放題対象
この本を読んだ理由

①おすすめでよく目にする
SNSでおすすめ本を探すことがあるのですが、ミステリーのおすすめを探していると、必ずと言っていいほどタイトルを目にします。
この本、電子書籍ですら発売日が2003年なのに!
20年以上も前の作品なのに、こんなにおすすめされるならよっぽど面白いのでは?と思ったのがきっかけ。
②Audibleの読み放題で発見した
とはいえ、私はホラー作品が苦手。
すごく気になるけど、怖かったら最後まで読めないし、手元に本を残しておくのも怖い。
そんな時、Audibleの読み放題対象になっていることを発見!
これなら途中でやめられるし、手元に残しておかなくてもいい!と思ったので早速ダウンロードしました。
本書の感想と面白かったポイント考察

この作品の最大の魅力は、描かれる恐怖のリアリティの高さ。
作品には、さまざまな恐怖症を持った人が出てくるのですが、その人たちの感じる恐怖がそのまま伝わってくるようなリアリティ。
「こんなのは耐えられない!」と思うのに、ストーリー展開が気になりすぎて、グイグイ引き込まれていきました。
なるべくネタバレなしで解説していきます。
① 圧倒的な緊張感の連続
アマゾンの原住民に伝わる不気味な伝承の話から始まり、主人公の恋人の帰国後の変化、同様の変死事件が発生しているこが発覚するなど、序盤から急展開の連続。
今度は別視点でストーリーが進み、こちらもどんどん雲行きが怪しくなっていく。
読者は、「何かが起こっている」のはわかるのに「なにが原因なの?」「どうなるの?」が全く予測できません。
ちょっと小休止できそう…と思ったら、もう次の展開に巻き込まれている感じです。
最初から最後までずっと緊張感を持ってストーリーを追いかけることができます。
② 「恐怖」の描き方がリアル
登場人物たちには、何かしら「恐怖症」のようなものを持っています。
恐怖症でなくとも、一度くらい「こんなふうに死んでしまうのは怖い」と考えたことはあると思います。
「絶対にこんな死に方をしたくない」と考えていたはずの方法で、登場人物が死んでいく。
状況の不気味さと、死に際の描写がリアルで恐怖を感じさせます。
もしも自分だったら、とふと考えてしまい、背筋がゾワゾワ。
③ 原因はハッキリ、だけど恐怖は失わせない
登場人物たちの身に起こることは、作中で科学的に解明されます。
ジャンルはホラーですが、原因はハッキリするわけです。
「じゃあ怖くないじゃん!」と思われるかもしれませんが、ここが本作のすごいところ。
原因が分かった後の方が、恐怖が加速するんです。
こういう原因で、対処法はこういうものが考えられて、と話は進むのに、全然安心できません。
ずっと不安。ずっと怖い。
真相がわかるにつれて怖くなるってあるんだな、と思わされました。
まとめ
貴志祐介『天使の囀り』は、ゾワゾワする恐怖と、「これからどうなる!?」が止まらない極上のホラーミステリー小説です。
リアルな恐怖の描写と、緊張感が続くストーリーが読者を楽しませてくれます。
SNSで「面白いミステリーといえば」で紹介されることの多い本書。
まだ読んだことがない、という人はぜひチェックしてみて下さい。
Audible読み放題には貴志祐介先生の他作品も!
『天使の囀り』はAudibleの聴き放題対象作品。
その他にも、貴志祐介先生の作品は聴き放題対象になっているものがたくさんあります。
『天使の囀り』の次に読む本
- クリムゾンの迷宮
- 黒い家
どちらも評判の高い作品です。
①クリムゾンの迷宮
実際に自分がゲームに参加させられているような臨場感と恐怖を味わえる作品です。
デスゲーム系のお話が好きな人におすすめ。
②黒い家
「人間が一番怖い」タイプのホラーミステリーです。
恐怖レベルは貴志祐介作品の中でもトップクラス!