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【感想】貴志祐介『天使の囀り』|戦慄の恐怖があなたを襲う、極上のホラー・サスペンス小説

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貴志祐介さんの『天使の囀り(てんしのさえずり)』。

ずっと気になっていたこちらの作品を読んだので、感想をまとめていきます。

私はホラーが苦手なのですが、ダメだったら途中でやめよう、と思って読み始めたのに、面白すぎて一気に読了してしまいました。

ミステリー要素が強かったのでホラーが苦手でも読み切れました。

こんな人におすすめ

  • どっしりした濃厚なミステリーやサスペンスが読みたい
  • 手に汗握る緊張感にあふれた小説が読みたい人
  • 心理的にゾクゾクする恐怖を楽しみたい人
  • パニックホラーやサスペンスが好きな人

『天使の囀り』はAudible(オーディブル)の聴き放題対象になっています。

Audibleのおすすめポイント

  • 無料期間中も作品が聴き放題
  • 登録後すぐに退会してOK(期間中は無料で使えます)

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「聴く読書は苦手だな」という人は、「KindleUnlimited」でも読むことができます。

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自分の好みに合う方で読んでみて下さい。

本の概要

タイトル:天使の囀り
作者:貴志祐介
Audible:聴き放題対象
KindleUnlimited:読み放題対象

ざっくりあらすじ

北島早苗は、終末期医療に携わる精神科医。恋人の高梨は、病的な死恐怖症(タナトフォビア)だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してから、人格が異様に変容。あれほど怖れていた『死』に魅せられたように自殺してしまう。
さらに、調査隊で参加していたメンバーたちも、彼ら自身が最も恐怖していたはずの状況で自死していたことが判明する。
彼らの中で何が起きたのか。
早苗は、高梨が最期に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉を頼りに、原因を調査することに。

この本を読んだ理由

①おすすめでよく目にする

SNSでおすすめ本を探すことがあるのですが、ミステリーのおすすめを探していると、必ずと言っていいほどタイトルを目にします。

この本、電子書籍ですら発売日が2003年なのに!

20年以上も前の作品なのに、こんなにおすすめされるならよっぽど面白いのでは?と思ったのがきっかけ。

②Audibleの読み放題で発見した

とはいえ、私はホラー作品が苦手。

すごく気になるけど、怖かったら最後まで読めないし、手元に本を残しておくのも怖い。

そんな時、Audibleの読み放題対象になっていることを発見!

これなら途中でやめられるし、手元に残しておかなくてもいい!と思ったので早速ダウンロードしました。

本書の感想と面白かったポイント考察

この作品の最大の魅力は、描かれる恐怖のリアリティの高さ。

作品には、さまざまな恐怖症を持った人が出てくるのですが、その人たちの感じる恐怖がそのまま伝わってくるようなリアリティ。

「こんなのは耐えられない!」と思うのに、ストーリー展開が気になりすぎて、グイグイ引き込まれていきました。

ポイント

  • 圧倒的な緊張感の連続
  • 「恐怖」の描き方がリアル
  • 原因はハッキリ、だけど恐怖は失わせない

なるべくネタバレなしで解説していきます。

圧倒的な緊張感の連続

アマゾンの原住民に伝わる不気味な伝承の話から始まり、主人公の恋人の帰国後の変化、同様の変死事件が発生しているこが発覚するなど、序盤から急展開の連続。

今度は別視点でストーリーが進み、こちらもどんどん雲行きが怪しくなっていく。

読者は、「何かが起こっている」のはわかるのに「なにが原因なの?」「どうなるの?」が全く予測できません。

ちょっと小休止できそう…と思ったら、もう次の展開に巻き込まれている感じです。

最初から最後までずっと緊張感を持ってストーリーを追いかけることができます。

「恐怖」の描き方がリアル

登場人物たちには、何かしら「恐怖症」のようなものを持っています。

恐怖症でなくとも、一度くらい「こんなふうに死んでしまうのは怖い」と考えたことはあると思います。

「絶対にこんな死に方をしたくない」と考えていたはずの方法で、登場人物が死んでいく。

状況の不気味さと、死に際の描写がリアルで恐怖を感じさせます。

もしも自分だったら、とふと考えてしまい、背筋がゾワゾワ。

原因はハッキリ、だけど恐怖は失わせない

登場人物たちの身に起こることは、作中で科学的に解明されます。

ジャンルはホラーですが、原因はハッキリするわけです。

「じゃあ怖くないじゃん!」と思われるかもしれませんが、ここが本作のすごいところ。

原因が分かった後の方が、恐怖が加速するんです。

こういう原因で、対処法はこういうものが考えられて、と話は進むのに、全然安心できません。

ずっと不安。ずっと怖い。

真相がわかるにつれて怖くなるってあるんだな、と思わされました。

まとめ

貴志祐介『天使の囀り』は、ゾワゾワする恐怖と、「これからどうなる!?」が止まらない極上のホラーミステリー小説です。

ポイント

  • 圧倒的な緊張感の連続
  • 「恐怖」の描き方がリアル
  • 原因はハッキリ、だけど恐怖は失わせない

リアルな恐怖の描写と、緊張感が続くストーリーが読者を楽しませてくれます。

SNSで「面白いミステリーといえば」で紹介されることの多い本書。

まだ読んだことがない、という人はぜひチェックしてみて下さい。

『天使の囀り』楽しめるのはこんな人

  • グロテスクな表現に耐えられる人
  • 心理的にゾクっとするタイプのホラーが好きな人
  • 生物学や心理学をテーマにしたミステリーに興味がある人

Audible読み放題には貴志祐介先生の他作品も!

『天使の囀り』はAudibleの聴き放題対象作品。

その他にも、貴志祐介先生の作品は聴き放題対象になっているものがたくさんあります。

『天使の囀り』の次に読む本

  • クリムゾンの迷宮
  • 黒い家

どちらも評判の高い作品です。

①クリムゾンの迷宮

ざっくりあらすじ

藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。
視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。
この場所に来た経緯が全く思い出せない中、傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。
「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」
それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。

実際に自分がゲームに参加させられているような臨場感と恐怖を味わえる作品です。

デスゲーム系のお話が好きな人におすすめ。

②黒い家

ざっくりあらすじ

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺される日々を送っている。
ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。
ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出すことに。
その先に、信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに……。

「人間が一番怖い」タイプのホラーミステリーです。

恐怖レベルは貴志祐介作品の中でもトップクラス!

  • この記事を書いた人

ほんの

「ほんのりぼん」の運営|1歳児育児中|読書サブスク活用で1年間に300冊読む|オーディブルのおすすめ本を中心に紹介|

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