米澤穂信の本でおすすめを知りたい!
米澤穂信の作品は、緻密なストーリーや独特のキャラクター描写が人気。
予測不可能な展開や巧妙な伏線が張り巡らされ、読者を最後の一行まで飽きさせることがありません。
また、「このミステリーがすごい!」大賞をはじめ、数々の賞を受賞する作品を生み出し、
初心者からミステリーマニアまで、幅広い層に愛されています。
2024年には『春期限定いちごタルト事件』がアニメ化されていますね。
今回は、そんな米澤穂信のおすすめ作品を紹介します。
彼の代表作から隠れた名作まで幅広く紹介します。
この記事がおすすめな人
- 米澤穂信のおすすめ小説が知りたい
- 面白いミステリー小説が読みたい
- 厳選されたおすすめ小説を知りたい
米澤穂信 おすすめ 小説7選
米澤穂信のおすすめ小説はこちらです。
簡単なあらすじと、おすすめポイントを解説していきます。
『氷菓』
千反田さんの「わたし、気になります!」というセリフが印象的な作品です。
『氷菓』では、殺人事件などの事件ではなく、日常生活の中で起こる些細な謎がメインです。
この「日常の謎」というテーマが、読者に親しみやすさを感じさせます。
主人公の折木奉太郎をはじめ、千反田える、福部里志、伊原摩耶花といった個性豊かなキャラクターが物語を彩ります。
魅力的なキャラクターを軸として、高校生たちの青春の日々が細やかに描かれており、
学校生活の楽しさや切なさを、リアルに感じられます。
自分の学生時代を思い出しながら共感できる作品です。
また、『氷菓』はアニメ化もされており、作画や緻密な演出が原作の魅力的。
アニメ版も高評価で、原作と併せて楽しむことができます 。
『氷菓』は、その緻密なプロットとキャラクター描写で、ミステリーファンだけでなく、幅広い読者に愛されています。
日常の中の謎が好きな人、青春小説が好きな人におすすめの作品です。
『春期限定いちごタルト事件』
羊の着ぐるみを着た、キツネとオオカミの物語です。
『氷菓』と同様、高校生活を舞台にした作品ですが、小鳩と小山内の目的は謎を解くことではなく、「小市民であること」。
この奇妙な目的のために互恵関係を結んでいる二人が、
「謎に直面したとき小市民でいられるのか?」という部分にスポットがあてられています。
タイトルにもある「春期限定いちごタルト」をはじめ、小説内には美味しそうなスイーツがたくさん登場します。
これは、小山内は甘いものが好き、という設定から来ています。
カフェやケーキ店でのシーンでは、小山内のスイーツ評価を楽しむことができます。
甘いものがふんだんに出てきますが、小説の内容はちょっぴりビターです。
二人はなぜ小市民を目指すのか?
小市民という羊の着ぐるみを、キツネとオオカミは被り続けることができるのか?
優しいだけの物語では物足りない、という人におすすめのミステリーです。
『折れた竜骨』
魔法が存在する世界観ですが、ロジカルに謎が解かれていきます。
魔法が存在する世界で展開される本格ミステリーで、ファンタジー要素が加わることで、通常のミステリーとは一味違った新鮮さがあります。
「魔法が存在するなら何でもありじゃないの?」と思われそうですが、魔法にも色々な条件や制約があり、そこを軸にして論理的に謎を解くことができます。
八人の容疑者をはじめ、謀略により沈められた封印の鐘や、鍵のかかった牢から消えた不死の青年など、事件以外にも数々の謎がちりばめられています。
物語は緻密な構成で、さりげない伏線が巧妙に張り巡らされています。最後に全ての謎が明かされるとき、読者はその巧妙さに驚かされることでしょう。犯人の特定も消去法を用いたロジカルな展開が魅力です。
本作は、読者を驚かせるどんでん返しが特徴です。
最後まで犯人が分からない緻密なプロットと、意外な展開が楽しめます。
『満願』
どの作品も、最後に驚きの結末が待っています。
各短編は異なる視点で描かれていて、登場人物たちの心理描写が緻密です。
人間の闇や弱さ、そして狂気を描き出すことで、読者に深い印象を与えます。
各短編の結末には驚きの真実が隠されていて、読者には衝撃の内容となっています。
特に表題作「満願」は、巧妙な伏線が張り巡らされており、主人公が気づいた真実に、ぞわりと背筋が寒くなります。
また、『満願』は山本周五郎賞をはじめ、「このミステリーがすごい!」など、3冠を達成し、高い評価を得ています。
短編は独立した物語でありながら、全てが高い完成度を持っているため、この評価も納得できます。どの短編作品も読後に深い余韻を残し、再読したくなる作品ばかりです。
『満願』は、短編ミステリーの傑作として、多くの読者に愛される作品です。
人間の本質を鋭く描き出す米澤穂信の技が詰まった一冊としておすすめできます。
『黒牢城』
安楽椅子探偵ならぬ、牢獄探偵モノです。
戦国時代の史実と巧妙なミステリープロットが融合しており、歴史小説としてもミステリー小説としても楽しめます。実際の歴史上の人物や出来事が物語の中で生き生きと描かれています。
各章の謎解きが非常に緻密で、最後には予想外の結末が待ち受けています。
荒木村重と黒田官兵衛という二人の強烈なキャラクターが物語を引っ張ります。
特に、官兵衛の知略と洞察力が光る場面が多く、彼の魅力が存分に発揮されています。
戦国時代の厳しい状況下での人間ドラマが描かれており、登場人物たちの内面の葛藤や心理描写が深く掘り下げられています。
読者は単なる謎解きだけでなく、人間ドラマとしても楽しむことができます。
『黒牢城』は、歴史と本格ミステリーの楽しさが詰まった一冊で、歴史好きにもミステリー好きにもおすすめです。
『追想五断章』
「結末のない物語」を組み合わせ、真実を探し出す過程が楽しめます。
五つの結末のない物語が、ストーリーに巧妙に織り交ぜられ、それぞれが独立した物語として成立しながら、作品全体の謎を解き明かす手がかりとなっています。読み進めるほどに謎が深まる構成は、ミステリー好きにはたまりません。
また、平成4年のバブル崩壊後の日本が舞台となっていて、主人公の芳光の無気力な日常や伯父との関係が、その時代の陰鬱な雰囲気と共鳴しています。芳光がリドルストーリーを探す理由が、1作につき10万円という破格の報酬というのが、この時代背景を表しています。
登場人物たちの置かれた状況や心情が、淡々と、しかし緻密に描かれており、巧みな伏線が張り巡らされています。
単独でも楽しめるリドルストーリー、20年前の事件の真相、依頼人の北里可南子の目的。
様々な謎が複雑に絡み、最後には衝撃的な結末が待っています。
米澤穂信のファンはもちろん、ミステリー初心者にもおすすめの一冊です。
『王とサーカス』
異邦の地で起きる事件への姿勢が問われているような作品です。
『王とサーカス』は、実際に起きた歴史的事件を基にしており、その時代背景や社会問題がリアルに描かれています。ネパールの王族殺害事件を通じて、国の混乱やメディアの役割など、深いテーマに触れることができます。
登場人物たちの、国際情勢を絡めた複雑な人間関係や心理描写が非常に緻密に描かれており、読者はキャラクターの内面に深く入り込むことができます。
本作は、単なるミステリー小説にとどまらず、ジャーナリズムの本質や報道の在り方について深く掘り下げています。主人公の万智が抱える葛藤や苦悩が、現代のメディア社会に対する鋭い批判として描かれています。
『王とサーカス』は、ミステリーとしての楽しさと社会派小説としての深みを兼ね備えた作品です。
ミステリーファンだけでなく、社会問題に興味がある人にもおすすめです。
まとめ
今回は、米澤穂信のおすすめミステリー7選をご紹介しました。どの作品も一度は読んでみる価値があります。
ぜひ、気になった作品を読書リストに加えてみてください。
米澤穂信の作品をお得に読む方法
米澤穂信の作品は、Amazonオーディブルの読み放題対象に含まれているものがあります。
今回紹介した作品のうち、以下の作品は読み放題で読むことができます。
『氷菓』をはじめとする古典部シリーズは、すべて聴き放題の対象です。
『春期限定いちごタルト事件』を含む小市民シリーズは、2024年9月からオーディブル版が販売される予定です。
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