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恩田陸おすすめ小説7作品!厳選された心に残る珠玉の作品を紹介します

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「恩田陸の作品を読んでみたいけど、どの作品から始めたらいいのか迷っている…。」

恩田陸の作品は、青春小説、ミステリー、ファンタジーなど、ジャンルが豊富。

さらに、どの作品も独特の世界観と魅力的なキャラクターが描かれています。

幅広いジャンルで作品を出しているので、どれから読むか迷ってしまいますよね。

今回は、恩田陸の作品の中から、特に心に残る珠玉の作品を厳選して7作品紹介します。

恩田陸とは?

恩田陸は、1964年に宮城県で生まれた日本の作家です。1992年に『六番目の小夜子』でデビューし、その後も多くのジャンルで数々の作品を発表しています。特に青春小説やミステリー、ファンタジーが得意で、読者を引き込む力強い物語が特徴。

この記事がおすすめな人

  • 恩田陸の小説を始めて読む人
  • 恩田陸の小説が面白かったから他のも読んでみたい人
  • 厳選されたおすすめ小説を知りたい人

こんな人はぜひ、この記事を参考にして本を選んでください。

恩田陸 おすすめ 小説7選

たくさんある恩田陸の作品から、厳選した7作品はこちら。

作品名をクリックすると、それぞれのあらすじとおすすめポイントにジャンプします。

1作品ずつおすすめポイントを紹介していきます!

夜のピクニック

あらすじ

『夜のピクニック』は、年に一度行われる学校の伝統行事「歩行祭」を舞台にした青春小説。

全校生徒が一晩かけて80キロを歩く「歩行祭」は、学生たちにとって特別な時間。
主人公の甲田貴子は、ある決意をもってこの行事に挑む。
それは、複雑な関係の異母兄妹、西脇融に関わること。

友人やクラスメイトとともに過ごすこの一夜が、彼らの成長と絆を深めていく。

少年少女たちの繊細な心情の変化が丁寧に描かれた、恩田陸の人気作品のひとつ。
本屋大賞および、吉川英治文学新人賞受賞作。

読んでいると自分の学生時代のことを思い出して、苦いような懐かしいような気持になります。

この小説のおすすめポイントは、キャラクターの心理描写が非常にリアルで、登場人物たちの感情が細かく描かれていることです。
貴子と融の異母兄妹の関係や、友人たちとの交流が自然に描かれており、まるで自分もその場にいるかのような没入感を味わえます。

また、この小説の特別な魅力は、ただ「歩く」というシンプルな行動を通じて、登場人物たちが内面の変化を経験することです。
夜通し歩くことで、彼らの友情や関係が深まり、読者もその成長を一緒に感じることができます。

『夜のピクニック』は、感動的でありながらもリアルな青春物語として、多くの人々の心に深く残る一冊です。
青春時代の純粋さと美しさを再び味わいたい方に、ぜひ手に取っていただきたい作品です。

蜜蜂と遠雷

あらすじ

『蜜蜂と遠雷』は、3年に一度開催される国際ピアノコンクールを舞台に、4人のピアニストたちの成長と挑戦を描いた長編小説。

伝説的な音楽家ホフマンを師匠に持ち、「ギフトか厄災」と称された風間塵は、初めてのコンクールで破天荒な演奏を披露。
かつて天才少女と呼ばれた栄伝亜夜は、母の死を乗り越え再びピアノに向き合う決意をする。
ジュリアード音楽院のエリート、マサル・カルロス・レヴィ・アナトールは完璧な演奏技術で聴衆を魅了。
そして、楽器店勤務のサラリーマン高島明石は、最後の挑戦としてコンクールに臨む。

彼らがそれぞれの想いを胸に、音楽の神様に選ばれるべく競い合う。
音楽への情熱と才能が、美しい文章で描かれる。

直木賞と本屋大賞をダブル受賞という史上初の快挙を達成。さらにブクログ大賞の小説部門大賞も受賞。
多くの文学賞を受賞した、最高傑作と評価の高い作品。​

読んでいると、まるでピアノの演奏が聴こえてくるようです。

この小説のおすすめポイントは、音楽に対する深い愛情と情熱が感じられる描写です。
コンクールに賭けるピアニストたちの熱意やピアノを演奏する描写は、自分が実際にコンクールの会場にいると感じるほど、臨場感にあふれています。

また、この物語は音楽小説に留まらず、才能と努力、そして運命の交錯を描いた深い人間ドラマでもあります。
コンクールを通じて成長する彼らの姿に、多くの読者が感動し、共感しています​ ​。

『蜜蜂と遠雷』は、音楽の美しさと人間の成長を描いた名作として、多くの人に愛されています。音楽が好きな人だけでなく、心に響く物語を求める全ての読者におすすめの一冊です。

六番目の小夜子

あらすじ

『六番目の小夜子』は、恩田陸のデビュー作で、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補。

物語の舞台は、とある地方の公立高校。
この高校では三年に一度、「サヨコ」と呼ばれる生徒が選ばれるという、奇妙な伝統が受け継がれていた。
「サヨコ」に選ばれた生徒は、手紙と、校内のとある戸棚の鍵を受け継ぎ、「自らがサヨコだと知られてはいけない」、「始業式の日に、戸棚から取り出した花瓶に赤い花を活ける」といった決まりを守り、卒業式の日に次の「サヨコ」を継承させる。

「六番目のサヨコ」が選ばれる年、美しい転校生、「津村沙世子」がこの学校にやってきた。
奇妙な伝統とそれに隠された謎が、緊張感溢れる展開で描かれる、ミステリーと青春が融合した作品。​

「小説でこんな表現ができるのか!」と驚いた作品です。

ミステリアスな設定と緊張感溢れる展開が魅力的な作品です。

三年に一度選ばれる「サヨコ」としての役割にまつわるミステリー要素、人間の手の及ばない「何か」の力が働いているのでは、と思わされるホラー要素が、バランスよく混ざり合っています。特に、文化祭のあるシーンでは、小説を読んでいるとは思えないほど緊張感にあふれた展開で、ページをめくる手が止まらなくなります。

一方で、すべての謎が完全に解明されない部分もあり、その点に対しては賛否が分かれることもあります。しかし、これもまた物語の魅力の一つとして、想像力を掻き立てられる点でもあります。

また、キャラクターたちの心理描写が丁寧に描かれている点は、デビュー作から受け継がれている恩田陸作品の魅力です。

『六番目の小夜子』は、学園ミステリーの傑作として、多くの読者に愛され続ける一冊です。
青春時代の不思議な出来事や人間関係の奥深さを味わいたい方に、ぜひ手に取っていただきたい作品です。

光の帝国 常野物語

あらすじ

『光の帝国 常野物語』は、「常野」と呼ばれる架空の一族を描いた連作短編集。
現在3作出ているシリーズの第1作目。

膨大な書物を暗記する力、遠くの出来事を知る力、近い将来を見通す力—―—。
常野一族は、不思議な能力を持ちながらも、権力や富に執着せず、私利私欲のために能力を使うことはない。
彼らはその能力を、家族や愛する人々を守るためにだけ使って生きている。

各エピソードで異なる能力を持つ常野一族が登場し、彼らの物語を通じて、人間の本質や生きる意味が問いかけられる。

常野一族の静かで知的な生活と、それにまつわる哀しみと優しさが織り成すファンタジー作品。

読みやすく、切なくもあたたかい読後感がしっかりと味わえる短編集です。

短編集なので読みやすいのですが、一つ一つの話が絶妙に絡み合い、壮大な長編を読んだような満足感がある作品です。

読者から高く評価されているポイントは、その独特の世界観と緻密なキャラクター描写です。
ファンタジーでありながら、「しまう」や「裏返す」など、感覚で理解できる言葉で能力が表現されるので、世界観をすんなりと受け入れることができます。

常野一族の人々が持つ特殊な能力と、その力を私利私欲のためではなく大切な誰かのために使う姿勢が、「人間としての本質とは?」と問いかけてきます。

特に、『光の帝国』や『大きな引き出し』といったエピソードは、その哀愁と希望が織り交ぜられたストーリーが絶賛されています。

『光の帝国 常野物語』は、ファンタジー好きだけでなく、人間ドラマや静かで優しい物語を求める読者におすすめの一冊です。

ユージニア

あらすじ

『ユージニア』は、過去の事件を複数の証言から再構成する形式のミステリー小説。
日本推理作家協会賞の長編及び連作短編集部門賞を受賞。

あの夏、白い百日紅が咲く中で祝われた誕生日会は、毒入りの酒とジュースが振る舞われたことで地獄絵図に変わる。

物語は、旧家の青澤家で行われた宴席での毒殺事件を中心に進行する。
この事件では17名が犠牲となり、現場には「ユージニア」という謎の言葉が書かれた手紙が残されていた。

事件当時小学5年生だった雑賀満喜子は、大学生になってからこの事件を題材に小説『忘れられた祝祭』を書き、話題を呼ぶ。
犯人の自殺により一応の決着を見たこの事件だが、数十年後に再び語られる事件関係者たちの証言から、隠されていた真相が徐々に明らかになっていく―――。

様々な視点から過去の事件が描かれ、関係者それぞれの「真実」が交錯していく構成が見事です。

この作品は、多くの視点から語られる証言を通じて徐々に真相が浮かび上がる構成が特徴です。
語り手が頻繁に変わることで謎が深まると同時に、視点を変えることで浮かび上がってくる、ちぐはぐな不気味さと不安感を強く感じます。

物語の不穏な雰囲気や、登場人物たちの証言による真相の探求にどんどん引き込まれていきます。
また、インタビュー形式や手紙形式など、様々な手法で事件当時の様子が描かれることで、独特の読後感を感じることができます。
結末が明確に示されないため、読者によって解釈が異なる点も、この作品の魅力の一つです。

真犯人が誰なのか、ユージニアとは何なのかといった謎が最後まで明かされない点には賛否がありますが、「真実が一つとは限らない」ことを示している点も、ミステリーとして高く評価されています。​

真相を追っていくミステリーを読みたい人におすすめの作品です。

ドミノ

あらすじ

『ドミノ』は、東京駅を舞台にしたドタバタコメディ小説。

物語は、些細な出来事が次々と連鎖反応を引き起こし、「ドミノ倒し」のように大騒動へと発展していく様子を描く。

登場人物は様々で、一億円の契約書を待つ会社員、下剤を飲まされた子役、推理力を競い合う大学生、別れを考える青年実業家など、個性的なキャラクターが勢揃い。

彼らが一堂に会することで、予測不能な展開が次々と巻き起こり、読者を飽きさせない展開の連続。
物語の中盤からは、東京駅が巨大な迷路のように描かれ、それぞれのキャラクターの思惑が絡み合いながら一気にクライマックスへと突き進んでいく。

『ドミノ』は、巧妙に仕組まれたストーリーとユーモラスな描写が特徴の、エンターテインメント性の高い作品。

まさか最後にあんなことになるなんて、まったく予想できませんでした。

『ドミノ』は、恩田陸の作品では珍しい、ドタバタコメディ小説です。

登場人物のそれぞれが持つ小さな問題や出来事が次々と連鎖反応を起こし、大きな騒動へと発展していく様子が描かれています。
多くの読者がこの予測不能な展開にどんどんと引き込まれていきます。
物語の進行と共に複数のエピソードが巧みに絡み合い、最終的に一つの大きな物語として収束する様子が圧巻です。

また、個性的なキャラクターたちの掛け合いやコミカルな描写が面白く、読み終わった後も余韻が残ります。
登場人物が多いため、最初は混乱するかもしれませんが、それぞれのキャラクターが個性的なので、「誰だっけ?」となることはほとんどありません。

ユーモアとサスペンスが絶妙に組み合わさった作品として、多くの読者に楽しんでもらえる一冊です。

三月は深き紅の淵を

あらすじ

『三月は深き紅の淵を』は、四章構成のミステリー小説。共通したテーマ設定と世界観を持つ「オムニバス」形式の物語。

それぞれの章は独立した物語でありながら、共通して「三月は深き紅の淵を」という謎めいた本が登場する。
この本は、この世に200部しか存在せず、一人に一晩だけ貸すことが許されているという。

物語は、読書が趣味の主人公・鮫島巧一が、会社の会長の別宅に招かれ、そこで「三月は深き紅の淵を」を探すというミステリー。
収録されている四つの物語はそれぞれ異なるジャンルで展開され、入れ子構造のストーリーが巧みに絡み合っていく。

本作はその独特の構成と豊かな想像力で読者を魅了し、ミステリーファンに愛されている一作。
現実と物語がとけあって生まれる、恩田陸ならではの物語。

後に色々な作品へ派生していく、恩田陸の代表作ともいえるミステリーです。

『三月は深き紅の淵を』は、ミステリー好きにはたまらない作品です。
4つの異なるストーリーが収録されており、各章ごとに異なる視点とジャンルで物語が展開されます。

すべての章で共通して登場するのが「三月は深き紅の淵を」という幻の本。
この本を巡る謎が物語の中心に据えられ、読者を独特の世界観に引き込んでいきます。

物語の奥深さと構成の巧妙さが高く評価されている作品です。
特に、各章が独立していながらも全体として一つの大きなミステリーを形成している点が絶賛されています。また、登場人物たちの魅力や複雑な人間関係も見どころの一つです。読者は、この本を読み終えると、もう一度最初から読み返したくなるような深い余韻を感じることができるでしょう。

『三月は深き紅の淵を』は、読書家たちの好奇心をくすぐり、物語の世界に没頭させてくれます。
恩田陸ワールドを存分に楽しみたい方におすすめです。

まとめ

恩田陸の厳選したおすすめ小説を7作品紹介しました。

初めて恩田陸の小説を読む人には、次の3作品が特におすすめです。

初心者におすすめ

  • 『夜のピクニック』
  • 『常野物語 光の帝国』
  • 『ドミノ』

この3作品は読みやすく、読後感もすっきりとした気分になれるので、恩田陸の小説を始めて読む人に特におすすめです。

『蜜蜂と遠雷』も初心者におすすめですが、かなりの長編作品なので最初に読むのは避けた方がいいと思います。

初心者におすすめの3冊を読んでみて、恩田陸の作風が合うと感じたら挑戦してみてください。
「長編作品を読むのは慣れているよ」という人は、最初から『蜜蜂と遠雷』を選ぶのもアリです。

もっと恩田陸の世界観に浸りたい!という人は、次の作品がおすすめです。

もっと読みたい人におすすめ

  • 『六番目の小夜子』
  • 『ユージニア』
  • 『三月は深き紅の淵を』

「必ずしもすべての真実が明らかになるわけではない」、「結末を自分なりに解釈できる」というのが、恩田陸作品の魅力のひとつでもあります。

こういった作風が合うと感じたら、こちらの作品を読んでみてください。

三月は深き紅の淵を』は、様々な作品に派生していく原点となる物語です。

「今後も恩田陸の作品を読みたい!」と思ったら、まずはこちらの作品を読んでおくと、他の物語をより楽しめますよ。

恩田陸の作品で読書の幅を広げよう!

恩田陸は様々なジャンルで小説を書いているので、自分の好きなジャンルの作品を選ぶことができます。
小説ごとに違った雰囲気を楽しむことができるので、読者を飽きさせない魅力があります。

丁寧な人物描写と、リアルな心情を描いているのに、どこか非現実的なイメージを感じられる独自の世界観。
「ノスタルジーの魔術師」と評された恩田陸の作品で、読書の時間を充実させてください。

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  • この記事を書いた人

ほんの

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