警察小説と聞くと、「登場人物が多くて難しそう」「専門用語が多そう」と感じる方もいるかもしれません。
ストーリーが難しくてちょっと重そう…と身構えがちですよね。
しかし、初めての人でも楽しめる、読みやすい警察小説もたくさんあります。
この記事では、初心者でも無理なく読める警察小説を厳選して5作品ご紹介します。
警察小説を読んでみたい人は、ぜひチェックしてみてください。
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警察小説とは？どんなところが面白いの？
警察小説とは、捜査官や刑事など、警察が関係する推理小説のジャンルの一つです。
推理小説の「探偵役」を警察組織が担っている、というイメージですね。
殺人事件などが起こり、事件を追う過程や警察内部の人間模様を描いた捜査や心理描写が描かれるのが特徴です。
また、警察という組織に関わる葛藤や権力闘争が題材になることもあり、重厚なストーリーなものが多め。
警察小説の魅力
- 捜査を通じて犯人に迫る緊張感を味わえる
- 組織ならではの葛藤など描かれる人間関係が重厚
- 現実の社会問題が反映されている
捜査を通じて犯人を追い詰めるサスペンスドラマが好きな人におすすめのジャンルです。
初心者におすすめの警察小説5選を紹介
では、初心者におすすめの警察小説を紹介していきます。
『可燃物』米澤穂信
米澤穂信初の警察小説短編集。
余計なことを話さず、上司からは疎まれ、部下からも良い上司とは思われていない。
けれど、捜査能力が卓越している葛警部を主人公とした、5つの物語が収録されています。
大掛かりなトリックや派手な見せ場があるわけではないけれど、地道な捜査で積み上げた証拠から真実を導き出す硬派な作品。
ミステリーとしても警察小説としてもしっかりした構成ながら、短編集なので初心者でも読みやすいです。
『爆弾』呉勝浩
酔っ払って酒屋の自動販売機を蹴りつけ、止めに来た店員を殴って警察署に連行された男、スズキタゴサク。
ただの冴えない中年男だと思われましたが、取調べの最中に突然「十時に秋葉原で爆発がある」と予言します。
その言葉通り、秋葉原で爆発が発生。
そして更に「ここから三度、次は一時間後に爆発する」と予言。
残りの爆弾の在り処を聞き出そうとする警察と、謎の男スズキタゴサクの究極の心理戦。
スピード感溢れる展開で、どんどん読み進めていける作品です。
『石の繭 警視庁殺人分析班』 浅見和史
警視庁捜査一課十一係の新人刑事・如月塔子を主人公としたシリーズの第1作。
モルタルで塗り固められた死体が発見され、捜査本部に犯人を名乗る「トレミー」からの入電。
塔子が交渉役に指名され、次々と犯行予告を行う犯人と警察の駆け引きが始まります。
本作は、主人公の塔子、指導係の鷹野、ベテラン刑事の門脇や徳重、尾留川など、「殺人分析班」と呼ばれるチームでの捜査が強調されているのが特徴。
WOWOWでドラマ化もされた作品です。
『朽ちないサクラ』柚月裕子
警察の怠慢によって、ストーカー殺人が発生した。
スクープ記事が出た時、米崎県警の広報職員・森口泉は、親友である新聞記者・津村千佳を疑いました。
泉が不用意に洩らした一言から、千佳が記事を書いたと考えたからです。
千佳は「記事を書いたのは自分ではない」と泉に告げた後、遺体となって発見されます。
泉は、警察学校の同期である磯川刑事とともに独自に調査を進め、事件の真相に近づいていきます。
警察組織の内情や人間関係がリアルに描かれ、2024年には杉咲花主演で映画化されました。
『密告はうたう』伊兼源太郎
警察内部の規律を守るために同僚を監視する「警察の中の警察」と称される監察係。
監察係に所属する佐良は、元同僚の皆口菜子に関する内部告発を受け、彼女の行動確認を命じられます。
皆口は佐良の殉職した後輩・斎藤の事件とも関わりがありました。
佐良は監察を進める中で、警察内部の不正や隠蔽された真実に迫っていきます。
WOWOWでドラマ化された作品です。
まとめ：警察小説を楽しもう
初心者におすすめの警察小説を5作品紹介しました。
初心者におすすめの警察小説5選
どれも読みやすい作品なので、警察小説が初めてという人はぜひ試してみて下さい。
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「警察小説って面白い！」と思ったら、次の作品もおすすめです。
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2024/12/6 ミステリー
21世紀の「そして誰もいなくなった」と評されたミステリー作品。
架空の米国を舞台に、警部マリアと部下の漣が事件に立ち向かう「マリア＆漣」シリーズの1作目。
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