社会人になって本が読めなくなったなと感じる人の必読書です。
この本を読んだきっかけは、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』というタイトルに惹かれたからです。
実際に社会人になってから読書量が減っていたので、「いや、忙しいから当たり前じゃない?」と思ったのですが、「でもソシャゲはできるよね?」という問いかけが目に入り、「そういえばなんでだ?」と興味が湧いてきました。
この本に書かれていること
- 現代社会における労働と読書の関係性
- スマホは触れるけど読書ができない理由
- 日常生活での読書時間を取り戻すヒント
気になる人はレビューをチェックしてみてください。
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、Audibleの読み放題対象作品となっているので、文字通り「働いていて本を読む時間がないよ!」という人は活用してみてください。
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本の概要
タイトル: なぜ働いていると本が読めなくなるのか
出版社: 集英社
作者: 三宅香帆
発売日: 2024年4月17日
「難しい内容なのかな?」と思われるかもしれませんが、わかりやすく読みやすい文章で書かれているので、わりとスラスラ読めました。
まえがきで「本が読めなかったから、会社をやめました」とある通り、著者の三宅氏が大の読書好きなので、小説や映画などの具体例をあげて、わかりやすく解説してくれています。
未視聴でしたが、映画『花束みたいな恋をした』がめちゃくちゃ気になってきました。
本書からの学び
本書で学びになったポイントを紹介します。
ポイント①読書とは「ノイズ」を含む知である
一番学びになったポイントは、「読書とはノイズである」ということ。
そして、私が読書をしたいと考える理由が、その「ノイズ」を得たいからだとわかったことです。
本書でいう「ノイズ」とは、歴史や他作品の文脈を得る、想定していない展開のこと。
読書とはノイズ込みの知であり、ノイズをそぎ落とされた知が情報です。
「読書はできないけどソシャゲができる」のは、ソシャゲやSNSが、限りなくノイズをそぎ落とされた情報だからだと私は解釈しました。
確かに、社会人で忙しくても、ソシャゲやSNSは見れるし、自己啓発書やビジネス書はまだ読みやすい。
それは読書と情報に含まれる、それぞれの「ノイズ」分量の違いなのでしょう。
私は歴史や他作品の文脈や、想定していない展開を多分に含んだ、「ノイズ」を得る読書をしたいのだと改めて感じました。
いつかこどもに「情報なら動画でいいじゃん」と言われたら、この話をしたいなあと思いました。
ポイント②「全身全霊」ではなく「半身」で働く
三宅氏は、「全身全霊」をやめませんか、と提案しています。
現代社会は、仕事にも家事にも、遊びにですら、全身全霊で挑むことを求められる社会です。
全身全霊はとても大変ですが、たった一つのことに24時間を費やすことは、ある意味で楽でもあります。
だからこそ長時間労働が問題になるくらい、常習化しているわけです。
それを認めて、これからは「半身」で働くことを進めています。
確かに「半身」で働くことができれば、もっと余裕ができて、豊かな生活が送れる気がします。
具体的な方法はなかなか思いつかないけれど、このことを念頭に置きたいと考えました。
まとめ
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、労働と読書の関係性に対する新たな視点が提供されている本です。
特に、資本主義社会が人々に「全身の労働」を強いることで、読書というノイズを奪っているという分析は非常に興味深かったです。
また、著者が提唱する「半身で働く」というコンセプトも新鮮で、すべてを全力で行うのではなく、バランスを取ることの重要性を感じました。
「社会人になってから本を読むことが減ったな」と思う読書好きの人に、特におすすめできる1冊です。
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