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読んでおきたい!【ミステリー×少女】のおすすめ推理小説10選

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ミステリーと少女の組み合わせ、独特の魅力があります。

「ホームズ」や「ポアロ」のような大人の探偵が出てくるミステリもいいけれど、少女が探偵役のミステリは、また違った味わいがありますよね。

今回の記事では、そんな【ミステリー×少女】のおすすめ推理小説を10冊紹介します。

この記事がおすすめな人

  • 少女が探偵役の推理小説が読みたい人
  • おすすめの推理小説が知りたい人

読みたい本がみつからない人は、この記事を参考にしてみてください。

ライトな物語から、ちょっと重いストーリーまで幅広い作品を紹介します。

読んでおきたい!【ミステリー×少女】のおすすめ推理小説10選

それでは、小説を紹介していきます。

『儚い羊たちの祝宴』 米澤穂信

あらすじ

『儚い羊たちの祝宴』は米澤穂信による連作短編集で、5つの短編から構成されています。
各短編は、夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル、「バベルの会」が共通して登場します。

毎年惨劇が起こる丹山吹子の屋敷を舞台に、徐々に明らかになる恐ろしい真実が描かれる、「身内に不幸がありまして」。

令嬢純香が絶対的な権力を持つ祖母から贈られた使用人、五十鈴と出会うところから始まる、「玉野五十鈴の誉れ」。

物語の締めくくりであり、バベルの会が解散する原因が描かれる、「儚い羊たちの晩餐」などが収録されています。

各短編は「ラスト一行の衝撃」と評されるほど、恐ろしい結末が待っています。
読者を引き込む独特の雰囲気と緻密なプロットが特徴の作品です。

どの短編も、ブラックな結末が待っています。

かんたん書評

少女の残酷さが書かれた作品集です。
「え? え? タイトルのこれってそういうこと!?」と一編読み終わるたびに驚いていました。
個人的には、一番目に収録されている「身内に不幸がありまして」が好きです。
ラスト一行の衝撃という評判は聴いていましたが、この作品のラスト一行は、本当に衝撃でした。

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『オーブランの少女』 深緑野分

あらすじ

『オーブランの少女』は、深緑野分のデビュー短編集です。

表題作『オーブランの少女』では、美しい庭園オーブランの女管理人が殺害されるところから物語が始まります。
犯人は狂気に冒された謎の老婆で、犯行動機もわからぬうちに、今度は管理人の妹が自ら命を絶ってしまいます。

彼女の日記を手にした作家の「私」が知ることになる、オーブランに秘められたおそろしい過去とは?

異なる場所、異なる時代を舞台に“少女"というテーマで描かれたミステリー短編集です。

美しく、けれどどこか退廃的な「少女」にまつわるミステリーが描かれています。

かんたん書評

視覚的に美しい情景が描かれているのに、どこか仄暗い。
少女のもつ純粋さや気高さ、同時にあわせ持った弱さと残酷さが、思わずゾッとするほど緻密に描かれています。
ゾワりとするミステリーが読みたいのなら『オーブランの少女』。少女の残酷さを余すことなく味わいたいなら『氷の皇国』がおすすめです。

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『倒立する塔の殺人』 皆川博子

あらすじ

『倒立する塔の殺人』は、戦時中のミッションスクールを舞台にしたミステリー小説です。
この物語は、少女たちが学校図書館に置かれた一冊のノートに「倒立する塔の殺人」というタイトルの小説を回し書きしていくことから始まります。

蔓薔薇模様の囲みの中にタイトルだけが記されたその美しいノートは、手に取った少女たちによって物語が書き継がれますが、その中には、秘められた毒があります。

物語は、少女たちの日常生活とノートに記された創作部分、そして手記の形で進行します。
終戦間際の緊張感の中で、少女たちはノートに書かれた物語に自分たちの現実を重ねていきます。
やがて一人の少女が死を迎え、その死がノートに記された内容と関連していることが明らかになります​。

戦時中という状況下の少女たちの関係性が描かれます。

かんたん書評

爆弾が降ってくる日常。家族や友達が死んでいく日常。そんな毎日の中、美しいノートに書かれた物語を見つける少女たち。
いわゆる「百合」的な関係性が耽美に描かれていますが、その耽美さがかえって戦時中のどこまでも厳しくつらい現実をくっきりと浮かび上がらせます。
少女たちの残酷さと弱さ、そして、気高さと強さが描かれる作品です。

『青年のための読書クラブ』 桜庭一樹

あらすじ

『青年のための読書クラブ』は、名門女学校「聖マリアナ学園」を舞台に、「読書クラブ」に所属する生徒たちが、学園の歴史に埋もれていった数々の事件を100年にわたる記録をめぐる物語です。

「読書クラブ」は、お嬢様が微笑みあう華やかな学園生活とは一線を画し、ひっそりと存在する集団です。学園の歴史に残らない珍事件や秘密を、後世に伝えるために記録する彼女たちの活動が、物語の中核となります。

恋とは人の容姿にするものか、それとも心にするものなのかを確かめようとする『シラノ・ド・ベルジュラック』をはじめ、「本」をテーマにした出来事がつづられます。

そして、読書クラブ員がたどり着く、100年前の創設者「聖マリアナ」に隠された秘密とは?

本好きにはたまらないテーマのミステリー短編です。

かんたん書評

お嬢様学校にひっそりと存在する異質な集団、「読書クラブ」。
この設定だけで、本好きにはたまりません。
学園の創設から消滅までの100年間が、クラブの活動日誌として記録されていきます。
桜庭一樹さんの伝記や歴史系の物語は、「あ、この人がこう繋がっているのか」とわかるので、読んでいて時間の流れや重みを感じることができるのも面白いポイントです。

『麦の海に沈む果実』 恩田陸

あらすじ

『麦の海に沈む果実』は、「三月の国」と呼ばれる閉ざされた学園を舞台にした、恩田陸のミステリー小説です。
この全寮制学園は、三月以外に転入生が来ると破滅をもたらすという不吉な言い伝えが存在します。

物語の主人公であり、2月の終わりに転入してきた少女、水野理瀬。
彼女が転入してきた日から、学園では失踪事件や連続殺人事件が発生します。理瀬は、学園の秘密に迫りながら、次第に自分自身の過去と向き合うことになります​。

タイトル「麦の海に沈む果実」は、物語の中で詩として登場し、作品全体のテーマを象徴しています。

恩田陸作品の中でも人気のある作品です。

かんたん書評

ちょっと昔の少女漫画のような設定で、恩田陸ワールドがこれでもか!と凝縮された作品です。
全寮制の学園。そこに集められるのは、暗い事情を持つ美しい少年少女たち。
誰もかれも、主人公さえ信じられない状況でおこる、不可解な事件にハラハラさせられます。
終盤の展開に「うそでしょ…」となりましたが、個人的に大好きな作品です。
主人公の水野理瀬が登場する、通称「理瀬シリーズ」の第一作目なので、興味を持った人は続編もおすすめです。

恩田陸の『三月は深き紅の淵を』という短編集にも、同一主人公の作品が収録されています。
こちらの方が刊行日は古いですが、プロトタイプ的な話のため、『麦の海に沈む果実』を第一作としています。
どちらから読んでも違った驚きがありますので、気になった方から読むので問題ないと思います。

『ルピナス探偵団の当惑』 津原泰水

あらすじ

『ルピナス探偵団の当惑』は、高校生たちが次々と難解な事件に挑む本格ミステリー小説です。
この作品は三つの短編で構成されており、それぞれ独立した事件が描かれています。

主人公の吾魚彩子(あうお さいこ)は、私立ルピナス学園の高等部に通う少女です。彼女はある事件で謎を解いてしまったことをきっかけに、刑事である姉から事件の解決を依頼されてしまいます。

第一話の「冷えたピザはいかが」では、犯人が犯行後に冷えたピザを食べるという奇妙な行動をとった殺人事件が描かれます。
彩子は、友人の祀島(しじま)と共に、この事件の謎を解き明かしていきます​。

少女が主役の作品の中で、かなり本格派の推理小説です。

かんたん書評

登場人物たちの軽快でテンポのいい会話と、読みやすい文章でぐいぐい話に引き込まれます。
主人公の彩子が恋心を抱く相手、祀島君もなかなかクセがあって面白い少年。ちょっと変わった二人の掛け合いは、それでもやはり年頃の少年少女のやり取りで、思わずニヤリとしてしまいます。
「学園ものっぽいしけっこうライトなのかな?」と思っていましたが、トリックは本格的。
特に、最後に収録されている「大女優の右手」のラストは必見です。

『日曜は憧れの国』 円居挽

あらすじ

『日曜は憧れの国』は、内気な中学二年生・暮志田千鶴が主人公の青春ミステリです。
千鶴は母親の勧めで、四谷にあるカルチャーセンターの料理教室に通い始めます。そこで彼女は、明るく子供っぽい桃、ちゃっかりして現金な真紀、堅物な優等生の公子という性格も学校も異なる3人の同級生と出会います。

彼女たちは料理教室で同じ班となり、最初はぎこちない関係でしたが、やがて教室内で起こる小さな謎に挑むことで友情を深めていきます。事件を通じて、少女たちは自分自身の内面と向き合い、成長していきます。性格も異なる4人が、それぞれの個性を活かしながら協力し、成長していく、少女たちの青春小説です。

女の子たちに共感できる部分がたくさんあります。

かんたん書評

四人の女の子が、各話ごとに主役になっています。
「自分はこれができない、でも、あのこはできてる。」そんな、憧れとも妬みともとれる感情で見ている相手にも、それぞれに悩みや劣等感があることが、主役が移り変わることでわかってきます。
タイプの全く違う四人が、だからこそ団結して導くことのできた最終話は、すがすがしい気持ちになりました。

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『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』 青柳碧人

あらすじ

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』は、西洋童話のキャラクターが登場する連作短編ミステリーです。
物語の主人公は赤ずきんで、彼女が旅の途中で遭遇するさまざまな事件を解決していく姿が描かれています​。

赤ずきんが旅の途中でシンデレラと出会い、ひょんなことから共犯者になる「ガラスの靴の共犯者」。
ヘンゼルとグレーテルの継母ソフィアが森のお菓子の家で死体となって発見される「甘い密室の崩壊」など、童話をモチーフにした事件を次々と解決していきます。

この小説は、各話が独立したミステリーとして楽しめるだけでなく、全編を通じて一つの大きな謎が隠されています。
果たして、赤ずきんの旅の目的は?

したたかで賢明な少女、赤ずきんちゃんの物語です。

かんたん書評

童話の『赤ずきんちゃん』をイメージしていたので、けっこうなしたたかさと毒のある発言にびっくりしました。
でも、よくよく考えたら、赤ずきんちゃんってそもそも寄り道をしたり、おばあさんに扮したオオカミに「どうして?」と何度も尋ねてみたり、結構好奇心旺盛な少女ですよね。
シンデレラやマッチ売りの少女など、おなじみのキャラクターたちを別の角度から、けれど、その本質はしっかりとらえて描かれた、コミカルな中に毒のある、面白い作品です。

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『美少年探偵団』 西尾維新

あらすじ

『美少年探偵団』は、指輪学園中等部に秘密裏に存在する非公式かつ非営利の探偵団、「美少年探偵団」を舞台にしたミステリー小説シリーズです。この探偵団は、校内のトラブル全般を解決するために活動しており、その団則は「美しくあること」「少年であること」「探偵であること」「団(チーム)であること」の4つです。

物語は、瞳島眉美が10年前に見た星を探すために美少年探偵団の助けを求めるところから始まります。彼女の依頼を受けた探偵団のメンバーたちは、各自の特技と美しさを駆使して様々な謎を解決していきます。シリーズ全体を通じて、学園内外で発生する様々な事件を、美少年探偵団のメンバーたちが華麗に解決していく姿が描かれています。

江戸川乱歩と怪人二十面相を、西尾維新節でオマージュした作品です。

かんたん書評

美「少年」探偵団のミステリーですが、主人公は中学生の少女のため選びました。
西尾維新の作品らしい、クセの強い「美少年」たちと、彼らに負けずに読者側の気持ちを代弁してくれる主人公の眉美の掛け合いがコミカルです。
ライトノベルに近いテイストで書かれているので、「その設定ありなの?」と思いつつ、ぐいぐいと読んでしまいました。
西尾維新が初めて、という人でも、比較的読みやすいのではないかなと思います。

『虚構推理』 城平京

あらすじ

『虚構推理』は城平京によるミステリー小説で、怪異たちの知恵の神となった少女、岩永琴子と、人魚とくだんの肉を食べて不死身となった青年、桜川九郎が共に怪異に関する事件を解決していく物語です。

物語は、琴子が怪異たちからの依頼を受け、「鋼人七瀬」という都市伝説の怪異を退治するために動き出すところから始まります。鋼人七瀬は都市伝説から生まれた存在であり、次第にその力を増していきます。琴子と九郎は、九郎の元恋人である警官の弓原紗季と共に、この怪異を退治する策を練ります。

「怪異が起こした事件」を、「人間が起こした事件」として信じ込ませるための「虚構推理」。
新しい形の本格推理小説です。

「嘘=虚構」を「論理的に」組み上げていく新しいタイプのミステリーです。

かんたん書評

妖怪たちの「知恵の神」である琴子と、その妖怪たちから恐れられる体質を持つ九郎のコンビが作り上げる「虚構」の物語。
本来なかった出来事を、本当にあったように組み立てるという、「虚構」の推理が斬新で面白いと感じました。
一見、琴子からの一方的と思える感情が、実は九郎も同じくらいの感情を持っているのだな、と垣間見える部分が好きです。

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まとめ

この記事では、【ミステリー×少女】のおすすめ小説を紹介しました。

一番のおすすめ作品は?

『儚い羊たちの祝宴』

短編集で読みやすく、各話ラストに驚きの結末が待っている本作。
初心者からミステリーファンまで、おすすめできる一作です。

サクッと読みたい人におすすめの作品は?

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』

誰もがよく知っているキャラクターが登場人物なので、世界観に入っていきやすいです。
童話の語り口で書かれていて読みやすく、サクッと読みたい人におすすめ。

ヘビーな推理小説が読みたい人におすすめの作品は?

『麦の海に沈む果実』

登場人物の心情がしっかり描写され、舞台設定もよく練られている作品です。
長編なこともあり、ガッツリ読みたい人におすすめです。

推理小説を読みなれている人におすすめの作品は?

『虚構推理』

「虚構の事実」を「論理的に組み立てる」という新しい形の推理小説。
推理小説は読みなれていて、ちょっと変わったものが読みたい人におすすめの作品です。

ライトな作風から、ガッツリ重いミステリーまで、幅広く紹介しました。

好みの作風があると思いますので、この記事を参考に、気になったものを選んでみてください。

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  • この記事を書いた人

ほんの

「ほんのりぼん」の運営|0歳児育児中|本好きで年間約100冊読書|おすすめの小説や自己啓発書などを紹介|今より少しだけ豊かな生活を手に入れる読書の方法を発信しています。

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