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『サーチライトと誘蛾灯』〈エリ沢泉〉シリーズ 読む順番とあらすじを解説【虫×ミステリー】

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サーチライトと誘蛾灯』は、櫻田智也による連作短編集。

現在3巻が刊行されていて〈エリ沢泉〉シリーズと呼ばれています。

昆虫好きで優しい青年、魞沢泉(えりさわ せん)が各地で遭遇する不可解な事件を解決していく物語です。

短編集なのでサクッと読めるのですが、謎解きは重厚でしっかりミステリー。

主人公の性格が穏やかなので、読後感が重くなりすぎないのが○。

タイトルがミステリーっぽくないので、昆虫学者さんのエッセイ的な本だと勘違いしていました。

読んでみたらとても面白いミステリーだったので、読む順番とあらすじを解説していきます。

このシリーズがおすすめな人

  • サクッと読めるミステリーを求めている人
  • 重くなりすぎない作品が読みたい人
  • 【虫】がテーマのミステリーが気になる人

テーマに「昆虫」が関わっていますが、細かい描写は少ないので「リアルな虫は苦手」という人にも読めると思います。

ミステリー初心者の人にも、ミステリー好きの人にもおすすめできるシリーズです。

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『サーチライトと誘蛾灯』〈エリ沢泉〉シリーズ 読む順番とあらすじ

〈エリ沢泉〉シリーズは刊行順に読むのがおすすめ。

短編集なのでどの巻から読んでも大丈夫、ではありますが…。

以前の事件で知り合った人と、こっちの話で再開したり…という要素が盛り込まれています。

順番に読んでいると発見を楽しめるので、ぜひ刊行順に読んでみて下さい。

〈エリ沢泉〉シリーズを読む順番

①サーチライトと誘蛾灯

ざっくりあらすじ

昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。
昆虫目当てに各地に現れる飄々(ひようひよう)とした彼はなぜか、昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう。
ホームレスを退去させた公園の治安維持のため、ボランティアで結成された見回り隊。ある夜、見回りをしていた吉森は、公園にいた迷惑な客たちを追い出す。しかし翌朝、そのうちの1人が死体で発見される。(『サーチライトと誘蛾灯』)
観光地化に失敗した高原での密かな計画(『ホバリング・バタフライ』)、街の片隅のバーでの交流が事件の引き金になる(『ナナフシの夜』)など、5編を収録。

第10回ミステリーズ!新人賞を受賞した表題作を含む連作短編集。

エリ沢くんのとぼけた態度が、イライラせず、重くもならずちょうどいい。

日常の謎、というわけではないのですが(しっかり殺人事件が起こっているので)、掛け合いがコミカルで文体も軽めなので、引っかからずサラサラ読めます。

文体に反して、謎は重厚。

読者が想像していた事態とは、全く違う推理が展開される謎解きパートは圧巻です。

最後の一文に切なくなる作品も。

②蝉かえる

ざっくりあらすじ

全国各地を旅する昆虫好きの青年・エリ沢泉。彼の行く先には、難解な事件が待っている。
16年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか?(『蝉かえる』)
交差点での交通事故と団地で起きた負傷事件に繋がりはあるのか?(『コマチグモ』)
空港で再開した大学時代の旧友の胸に秘めていた思いとは?(『サブサハラの蠅』)
事件の裏に隠された人間の悲しみや愛しさを描いた5篇を収録。

第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞した、ミステリ連作短編集第2弾。

想像していた真相の奥に、さらに秘密が隠されている作品ばかり!

短編ながら1作目から変わらない重厚な謎解きはそのまま。

たどり着いた真相から垣間見える人間模様の描き方がパワーアップしています。

サクサク読めるけれど、真相が明かされると悲しみや切なさが込み上げてきます。

③六色の蛹

ざっくりあらすじ

昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉。何故か、行く先々で事件に遭遇する。
ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎(『白が揺れた』)。
花屋の店主との会話から辿る、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意(『赤の追憶』)。
ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方は?(『青い音』)
事件関係者の心の痛みに寄り添う、6編の物語。

今作は、六つの色をテーマにした連作短編集。

やりきれない気持ちを抱えてしまった事件の関係者に寄り添い、悲しい結末にほんの少し希望を与えてくれます。

重くなりがちな話でも読後感が爽やかなのは、エリ沢くんの人間力によるもの。

当の本人は友人が少ないと言いますが、巻を重ねるごとに交友関係が広がっているのがわかります。

「この話題が出たってことは、この事件の時の関係者だな」と推理(?)しながら読むのも楽しいですよ。

まとめ:『サーチライトと誘蛾灯』〈エリ沢泉〉シリーズ 読む順番とあらすじ

櫻田智也作『サーチライトと誘蛾灯』をはじめとする〈エリ沢泉〉シリーズを読む順番とあらすじを解説しました。

〈エリ沢泉〉シリーズを読む順番

虫好きでお人好しでぼんやりしていて、けれど魅力的なエリ沢くんが探偵役。

連作短編なのでサクッと読めて、読後感も軽やか。

けれど、描かれるミステリーは重厚で、読者の想像を超える真相が待ち受けています。

本筋ではないですが、作品の時系列がバラバラなのも面白い要素の一つ。

作中のアイテムやキーワードで「あの事件の後の話かな」「この人物はあの時の関係者だ」など、時系列の推理も楽しめます。

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ほんの

「ほんのりぼん」の運営|1歳児育児中|読書サブスク活用で1年間に300冊読む|オーディブルのおすすめ本を中心に紹介|

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