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桜庭一樹のおすすめ小説13選|ジャンル別にイチオシ作品を紹介!

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桜庭一樹さんは、ミステリー・青春小説・社会派小説・文学作品など、幅広いジャンルで活躍する作家です。

デビュー当初はライトノベルを書いていましたが、直木賞受賞作『私の男』をはじめ、大人向けの作品も多数手がけています。

「女性」や「少女」の描写が抜群にうまい作家さんです。

今回は、そんな桜庭一樹さんの小説の中から、ジャンル別におすすめの小説を紹介します!

桜庭一樹作品がおすすめな人

  • 少女や女性がメインの小説が好き
  • 読後に切なくなるような小説が好き
  • 考えさせられる物語を読むのが好き

ライトノベル出身な作家さんなので、テーマが重い作品でも読みやすい文体です。

今まで読んだことがない人も、好きなジャンルの小説からチャレンジしてみてくださいね。

迷ったらこれ!桜庭一樹代表作『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

どれを読むか迷ったら『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』がおすすめ。

とりあえずこれを読んだら間違いない!

初期の頃の作品で、桜庭さんの良さがギュッと詰まった1冊です。

テーマは重いのですが、語り手が中学生の女の子なので文章はスッと頭に入ってきます。

詳しい内容はこちらの記事に書いていますので、チェックしてみてください。

どうしても読書が苦手だったり、読書の時間が取れない人は、Audible(オーディブル)を使ってみてください。

耳で「聴く読書」ができるので、手が開かない人も文字を追うのが苦手な人も楽しめます。

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桜庭一樹のおすすめ小説:5つのジャンルに分けて紹介

桜庭一樹のおすすめ小説を、次の5つのジャンルに分けて紹介します。

クリックで各ジャンルにジャンプ

ジャンル別:桜庭一樹のおすすめ小説

桜庭一樹ジャンル別おすすめ小説①:ミステリー小説

まずはミステリージャンルからおすすめ作品を紹介していきます。

『GOSICK ──ゴシック──』

ざっくりあらすじ

前世紀初頭の、ヨーロッパの小国ソヴュールが舞台。
極東の島国から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会った。
彼女の頭脳は学園の難事件を次々解決してゆくが、ある日ヴィクトリカと一弥は豪華客船に招待され、そこで本物の殺人事件に遭遇してしまう。やがて彼ら自身に危機が迫ったとき、ヴィクトリカは──!

桜庭一樹さんの代表作の一つ、『GOSICK -ゴシック-』。

主人公の久城とヴィクトリカのコンビがとっても可愛いシリーズ!

シリーズが進むにつれ、ヴィクトリカの秘密が少しずつ明らかになり、やがて世界を巻き込んだ陰謀が動き出します。

久城は、ヴィクトリカを守ることができるのか?

ライトノベルでありながら、本格ミステリーの要素を存分に取り入れたシリーズなので、ミステリー好きの人もミステリー初心者の人も楽しめる作品だと思います。

『青年のための読書クラブ』

ざっくりあらすじ

東京、山の手に広々とした敷地を誇る名門女学校「聖マリアナ学園」。
清楚でたおやかな少女たちが通う学園はしかし、謎と浪漫に満ちていた。
転入生・烏丸紅子がその中性的な美貌で皆を虜にした恋愛事件。西の官邸・生徒会と東の宮殿・演劇部の存在。
そして、教師に没収された私物を取り戻すブーゲンビリアの君……。
事件の背後で活躍した「読書俱楽部」部員たちの、華々しくも可憐な物語。

お嬢様学校×ミステリーの連作短編集。

読書倶楽部の部員たちが密かに書き残してきた活動記録という形態の物語。

学園創立から100年間、少しずつ変わっていく時代と、いつの時代も変わらない少女たちの残酷さを見事に描いています。

1話ごとに舞台となる年代が変わりますが、それぞれの時代の特徴がよく表現されていて面白いです。

いつの時代も「影」扱いの読書倶楽部メンバーが核心を知っているところが、読書好きにはたまらない設定。

『赤朽葉家の伝説』

ざっくりあらすじ

「山の民」に置き去られた赤ん坊。のちに製鉄業で財を成した赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれることになる。
これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉(あかくちば・まんよう)だ。
――千里眼の祖母、漫画家の母、そしてニートのわたし。
高度経済成長、バブル崩壊を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる3代の女たち。
「わたし」はある時、かつて祖母がついた嘘に隠された秘密に気づく。

鳥取県の架空の村を舞台にした、赤朽葉家の三世代にわたる女性たちの物語。​

祖母、母、わたしを通して、それぞれの時代の女性の生き方がリアルに描かれています。

「何者でもないわたし」という自己評価、刺さってしまうな…。

祖母の時代に起きたある事件と、それにまつわる祖母の嘘に、孫である「わたし」が気づくというミステリーでもあります。

第60回日本推理作家協会賞受賞作。

桜庭一樹ジャンル別おすすめ小説②:家族小説

桜庭さんは、「家族の崩壊と再生」の物語を描くのも得意な作家さん。

おすすめの家族小説も紹介していきます。

『私の男』

ざっくりあらすじ

落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟(じゅんご)は、腐野花(くさりの・はな)の養父。
震災で孤児となった10歳の花を、若い淳悟が引き取り、2人は親子となった。
アルバムを逆から捲るように、花の結婚から2人の過去へと遡っていく。
内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が踏み越えた、禁忌の物語。

直木賞受賞の話題作であり問題作でもある本書。

空虚な寂しさを抱えた2人が、親子以上の関係に溺れていく様子が緻密な心理描写で描かれています。

花と淳悟の関係に賛否両論があります。

2人の犯した罪や、少しずつ明らかになってゆく関係性など、サスペンスとしても読める作品です。

『ファミリーポートレイト』

ざっくりあらすじ

五歳のあたしに、ママは言った。「コマコ、逃げるわよ」。母の名前はマコ、娘の名前はコマコ。
美しい母と、小さなその分身。
老人ばかりの村や奇妙な風習の残る温泉街などでの逃避行の中でコマコは言葉を覚え、「物語」を知る。
いつまでも続くように思えた二人の旅は突然終わりを迎え、一人になったコマコは無気力に成長する。
そして「物語」を自ら紡ぎ始める──。

母と娘という断ち切ることの難しい繋がり、その繋がりが持つ歪みと幸福について描かれています。

大人と周囲の思う幸福は、必ずしも子供の思う幸福とは一致しません。

でも、「ママだけがいればいい」と思うことは、子供にとって幸福か?を考えてしまいます。

「物語」というものが持つ、ある種の救いの話でもあります。

桜庭一樹ジャンル別おすすめ小説③:恋愛小説

桜庭さんは、ガッツリ恋愛ものこそ少ないですが、登場人物間の関係性や感情を緻密に描いた恋愛小説があるので紹介していきます。

『荒野』

ざっくりあらすじ

山野内荒野、14歳。まだ、恋はしてない。……たぶん。
鎌倉で小説家の父と暮らす少女・荒野(こうや)。「好き」ってどういうことか、まだよくわからない。
でも、中学入学の日、電車内で見知らぬ少年に窮地を救われたことをきっかけに、彼女に少しずつ変化が起き始める。
少女から、大人へ――荒野の4年間を瑞々しく描き出した、たまらなくいとおしい恋愛“以前”小説。

思春期の少女の些細な変化や戸惑いを描いている作品です。

12歳、14歳、16歳の主人公の変化が、見事に書き分けられている!

この作品、同じ時期の男女の成長の対比もしっかり書き分けられていて、初対面の頃に大人っぽいと感じた男の子が、16歳になった時に子供っぽく見えるんです。

誰もが感じたことのある男女差がサラッと書き分けられていることに感動。

『少女七竈と七人の可愛そうな大人』

ざっくりあらすじ

「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竈(かわむら・ななかまど)
群がる男達を軽蔑し、鉄道模型と幼馴染みの雪風(ゆきかぜ)だけを友として孤高の青春を送っていた。
だが、可愛そうな大人たちは彼女を放っておいてくれない。
実父を名乗る東堂、芸能マネージャーの梅木、そして出奔を繰り返す母の優奈。
誰もが七竈に、抱えきれない何かを置いてゆく。そんな中、雪風と七竈の間柄にも変化が――。
雪の街旭川を舞台に繰り広げられる、痛切でやさしい愛の物語。

片田舎の町で、素行に問題のある母親のもとに美しく生まれた少女の物語。

田舎の独特のコミュニティの中で、ある種の特異な子供が抱える生きづらさが描かれています。

本人が望んでいないことを押し付けられるので、七竈はいつも怒っています。

同じく美しい幼馴染の少年、雪風さえいればよかったのに、その関係すら少しずつ変わっていきます。

読み終わった時、切なさを感じる物語です。

桜庭一樹ジャンル別おすすめ小説④:ファンタジー小説

多彩なジャンルを描く桜庭さんの作品には、ファンタジーものもあり、ダークな世界観を堪能できます。

伏 贋作・里見八犬伝

ざっくりあらすじ

──人であって人でなく犬の血が流れる異形の者──による凶悪事件が頻発し、江戸幕府は伏の首に懸賞金をかけた。
ちっちゃな女の子だが腕利きの猟師・浜路(はまじ)は浪人の兄に誘われ、江戸へ伏狩りにやってきた。
瓦版の読売・冥土から、浜路は里見の家に端を発した伏をめぐる世にも不思議な物語を聞く。
光と影、狩るものと狩られるものの長きに亘る因果の輪がいま開く! 

ゴシックな雰囲気の江戸時代を舞台に、犬の血を引く者たちと人間との戦いを描いた時代ファンタジー。

​古典作品の『里見八犬伝』を桜庭さん独自の視点で再解釈した『贋作・里見八犬伝』が作中に入れ子構造で描かれていて、これだけでも面白く読めます。

​伏と人間、光と影、狩るものと狩られるものという対立。

その対立の中で、人間である浜路と、伏である信乃が持つ交流は、胸が熱くなります。

『ほんとうの花を見せにきた』

ざっくりあらすじ

中国の山奥からきた吸血種族バンブーは人間そっくりだが若い姿のまま歳を取らない。
マフィアによる一家皆殺しから命を救われた少年は、バンブーとその相棒の3人で暮らし始める。
しかし、固い掟により縛られたバンブー種族にとって、人間との同居は大罪だった。
禁断だが掛けがえのない日々を過ごす3人。
その日々の先に待つものは。

竹から生まれた吸血種族、バンブーが登場するファンタジー。

時代を変えながら、3編の物語が収録されています。

永遠の命を持つバンブーと人間の決定的な違いを描きつつ、2つの種族の間に確かに生まれる愛情を教えてくれます。

どの物語も切なくて、今生きていることを大切にしたくなるお話です。

桜庭一樹ジャンル別おすすめ小説⑤:社会派小説

桜庭さんの作品で、社会問題をテーマにしたおすすめの小説はこちら。

『ばらばら死体の夜』

ざっくりあらすじ

神保町の古書店「泪亭」二階に住む謎の美女・白井沙漠(しろい・さばく)
学生時代に同じ部屋に下宿していたことから彼女と知り合った翻訳家の解(さとる)は、怪しさを感じながら彼女と何度も身体を重ねる。二人が共通して抱える「借金」という恐怖。破滅へのカウントダウンの中、彼らが辿り着いた場所とは――。
「消費者金融」全盛の時代を生きる登場人物四人の視点から、お金に翻弄される人々の姿を緻密に描く。

「借金」というテーマで、登場人物たちが社会の闇に引き込まれていく様子を描いたサスペンス小説です。

お金がないことの辛さや惨めさは、当事者にしかわからないのだということが細かいところまで描かれています。

取り返しのつかないところまで人を向かわせるお金の怖さ…。

登場人物に共感できるタイプの作品ではないのですが、それでもグイグイ読んでしまう筆致はさすが。

『彼女が言わなかったすべてのこと』

ざっくりあらすじ

小林波間、32歳、先日偶然再会した大学の同級生中川くんと、どうやら別の東京を生きている。
中川くんのいる「向こうの世界」では世界規模の感染症が広がっているが、彼とのやりとりはなぜか続く。
こっちの世界には「感染症」は起こっていないが、波間本人に変化が起きてー。

「コロナ禍の東京」と、「コロナ禍にならなかった東京」に暮らす2人がやり取りするパラレルワールド小説。

コロナという、世界的な大事件が起きている世界の中川くんに、波間は自分に起きた異変を告げることを迷います。

個人の問題は世界に関係なく起こるけれど、それを告げることに戸惑う感情、なんとなくわかる。

世界の混乱と、個人の変化に伴う辛さが、どちらも巧みに描かれた作品。

『名探偵の有害性』

ざっくりあらすじ

かつて、名探偵の時代があった。
難事件が発生すれば、どこからともなく現れて、謎を解いて去っていく正義の人、名探偵。
そんな彼らは脚光を浴び、黄金時代を築き上げたが、平成中期以降は急速に忘れられていった。
……それから20年あまりの時が過ぎ、令和の世になった今、YouTubeの人気チャンネルで突如、名探偵の弾劾が始まった。
その槍玉に挙げられたのは、名探偵四天王の一人、五狐焚風(ごこたい・かぜ)だ。
「名探偵に人生を奪われた。私は五狐焚風を絶対に許さない」と語る謎の告発者とは? 
名探偵の助手だった鳴宮夕暮(なりみや・ゆうぐれ)は、風とともに、過去の推理を検証する旅に出る。

平成から令和にかけて起きた時代の変化を「名探偵」というテーマに落とし込んで構成した物語。

過去に正しかったことは、今でも正しいままなのか、を問いかけてきます。

誰もがいずれ「古い時代の人間」になっていくんだって改めて認識。

新しい価値観で判断される過去の行いに、どう向き合っていくべきかを考えさせられました。

桜庭一樹のジャンル別おすすめ小説まとめ

桜庭一樹のおすすめ小説13選を、ジャンルごとにまとめました。

ジャンルタイトル
代表作砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
ミステリーGOSICK ──ゴシック──
青年のための読書クラブ
赤朽葉家の伝説
家族小説私の男
ファミリーポートレイト
恋愛小説荒野
少女七竈と七人の可愛そうな大人
ファンタジー小説伏 贋作・里見八犬伝
ほんとうの花を見せにきた
社会派小説ばらばら死体の夜
彼女が言わなかったすべてのこと
名探偵の有害性

気になる作品があった人は、ぜひチェックしてみてください。

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  • この記事を書いた人

ほんの

「ほんのりぼん」の運営|1歳児育児中|読書サブスク活用で1年間に300冊読む|オーディブルのおすすめ本を中心に紹介|

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